Baslerがace 2 X visSWIRに独自機能の「ピクセル補正ビヨンド」を追加
- 日付
- 2023/11/23
(2023年11月23日、ドイツ・アーレンスブルク発)このほど、コンピュータービジョン機器のリーディングカンパニーBaslerは、2023年初めにリリースされ、29mm×29mmのコンパクトなボディで注目を集めた産業用SWIR(短波赤外)カメラace 2 visSWIRに対し、画素欠陥を直接修正できる独自機能「ピクセル補正ビヨンド」を追加することを発表しました。
ace 2 X visSWIR(ピクセルサイズ:5µm、最大画素時フレームレート:240fps、インターフェース:GigE/USB 3.0、マウント種別:Cマウント、動作温度:-10°C~50°C)には、ソニー社製SenSWIR技術搭載InGaAsセンサーIMX990(3MP)とIMX991(0.3MP)が採用されており、0.4~1.7µmの波長域における撮影が可能です。
カメラ側でSWIR画像を直接補正
Baslerがace 2 X visSWIRに追加したファームウェア機能「ピクセル補正ビヨンド」は、特許取得のアルゴリズムにより、画像データに影響を与えることなく、カメラ側で画素欠陥を直接補正することができるなど、画素欠陥率が高いというInGaAsセンサー特有のデメリットを見事に克服しています。また、InGaAsセンサーはノイズの多さも問題になりますが、Baslerでは、ソニー社製センサーの機能と組み合わせて線状のノイズを低減し、画質を向上させる「ラインノイズ除去」アルゴリズムも同時に開発しています。
SWIRカメラの小型化ニーズに対応
ace 2シリーズならではのコンパクトなボディと汎用性に加え、ソニー社のSenSWIR技術により、SWIR撮影向けInGaAsセンサーとして業界最小クラスのピクセルサイズを実現するなど、ace 2 X visSWIRは小型化ニーズにも対応しています。
優れた信頼性で検査精度を向上
Baslerでは、カメラから照明、光学フィルター、レンズ、インターフェースカード、その他アクセサリーに至るまで、必要なものをワンストップで提供しているため、機械メーカーやシステムインテグレーターにかかわらず、専門知識がなくてもSWIR技術を安心して導入できます。
Baslerでプロダクトマーケットマネージャーを務めるFelix Chemnitzは、「可視光から非可視光帯域までの撮像に対応したace 2 X visSWIRは、ウエハ検査、太陽光パネル検査、材料分類、充填量の確認をはじめ、さまざまな用途への活用が可能です」とコメントするなど、今回の機能拡充に期待の声を寄せました。
ご注意:4c画像はほとんどのブラウザでは正しく表示されません。画像を右クリックして「名前を付けて保存...」を選択し、お使いのPCに保存してください。その後、適切なプログラムを使用することで表示することができます。