自動車組立ラインにおけるロボットピッキングの精度向上
自動車組立ラインにおけるロボットピッキングの精度向上
概要
Basler aceとApera AI社製Apera Vueを搭載した産業用ロボット向けAIビジョンシステムは、小型部品や一部が隠れた部品をミリ単位の精度で認識できるため、自動車組立ラインなど撮影条件の厳しい生産現場において大きな威力を発揮します。
課題
Apera AI社の顧客である自動車部品メーカーのFlex-N-Gate社では、生産ラインの不具合による品質管理コストの増大に悩まされています。特に内装のプラスチックパネルについては、車種によって寸法が異なるため、ロボットによるクリップの取り付けが上手くいかない場合が多くありました。
ソリューション
Basler aceとApera AI社製Apera Vueを活用すれば、他のビジョンシステムを超える撮影速度(サイクルタイム:0.3秒)で、対象物の位置や向きを正確に把握することができます。しかも、複雑な物体、不明瞭な物体、小さな物体、透明性や反射性のある物体、さらには動く物体でも素早く認識することが可能です。今回の事例では、Basler ace(acA4024-29um、12MP)6台とBaslerレンズ(C125-1218-5M)12枚を使用し、3か所から撮影を行うことで、一般的なプラチックパネルの寸法(長さ180cm×幅90cm)に対応できるようにしました。撮影画像はApera Vueによって解析された後、ロボットの誘導に役立てられます。これにより、クリップをプラチックパネルに正確に取り付けられるようになりました。
メリット
ピッキング精度が99%まで向上
不具合を減少することで、時間やコストを大幅に削減
Basler aceならではの優れた精度・信頼性
使用製品
ご紹介したソリューションの導入には、以下の製品が最適です。