BaslerがNVIDIA社のEliteパートナーとしてJetsonの導入拡大を発表
- 日付
- 2022/06/16
このほど、コンピュータービジョン機器のリーディングカンパニーBaslerは、2022年6月1日よりNVIDIA 社のEliteパートナーに昇格したことに伴い、NVIDIA社製Jetson™とビジョン技術を融合した、ハードウェア・ソフトウェアを含むトータルソリューションを発表しました。NVIDIAパートナーネットワーク(NPN)の中でも、GPUアクセラレーションに関して高い技術力を有する企業に認められるEliteパートナーになることで、NVIDIA社の製品・技術に関する最新情報の入手、オンボード画像信号プロセッサー(ISP)へのアクセス、専用の技術サポート窓口の利用が可能になるため、システムの簡易化や迅速な製品化につながることが期待されています。
Baslerでは、アドオンカメラキットやアマゾンウェブサービスのクラウド接続に対応したプロタイピングキット、フルカスタムのビジョンソリューションにおいて、Jetson Nano、Jetson Xavier NX、Jetson AGX Xavier、Jetson TX2、さらには最新のJetson AGX Orin、Jetson Orin NX を導入しています。また、アプリケーションソフトウェアの開発、エンベデッドシステムの設計・製造、カメラの設計、ISPのカスタマイズも行うなど、専門チームによりNVIDIA社のエッジAI技術を画像処理に応用しながら、ムダのないビジョンシステムの構築に取り組んでいます。
「NVIDIA社と緊密に提携することで、画像処理からエッジコンピューティング、アプリケーションソフトウェアまでを網羅した、業界をリードする先進的なコンピュータービジョンソリューションを実現しました」と話すのはBaslerのDietmar Ley CEOです。「NVIDIA社が蓄積してきたエッジAIに関するノウハウを活用し、最先端のビジョンソリューションをお届けすることで、さまざまな機械やロボットのモバイル化・自動化に貢献してまいります」と同CEOは続けます。
一方、NVIDIA社のエンベデッド&エッジコンピューティング部門を統括するDeepu Talla氏は、「JetsonはエッジAIとロボットを融合した世界屈指のプラットフォームとして、100万社以上の開発企業、6,000社以上の顧客企業、そして150社以上のパートナー企業に利用されてきました」とコメントしたうえで、「コンピュータービジョン機器の世界的なサプライヤーとして、Jetsonを搭載した製品を多数開発してきたBaslerは、弊社にとってまさに理想的なパートナーです」と締めくくりました。
Baslerでは、6月21日(火)~23日(木)開催の「embedded world 2022」において、新型のJetson AGX Orinを使用したビジョンシステムのデモンストレーションを行う予定です。このシステムは、医療診断の自動化・効率化に貢献する技術として、AIの画像解析による細菌識別が可能です。NVIDIA社製Jetsonを使用したBaslerエンベデッドビジョンソリューションの詳細については、Basler公式ホームページ をご覧ください。
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