自動倉庫管理に革命を起こすBaslerマルチコードスキャンソリューション
撮影条件やコード種別にかかわらず、優れた精度・効率性を実現
動倉庫管理の高度化が進むなか、コード読み取りの要件が厳しくなっています。一つひとつのコードを読み取る従来の手持ち式コードリーダーでは、最新の倉庫管理システムの速度に対応できません。そのため、さらなる高速化を実現するソリューションが求められていました。以下では、オーバーヘッド読取方式とオートフォーカス(AF)アルゴリズムを採用し、バーコードを含む複数種のコードを一括でスキャンすることで、自動倉庫管理におけるデータ入力・在庫管理・出庫処理を効率化する方法について解説します。
手作業のコード読み取りとパレット積みにおける課題
高い精度と効率性が求められる倉庫作業。しかし、大量の製品を取り扱う場合、予期せぬ遅延やミスが発生するおそれがあります。
手作業のコード読み取りによる時間・労力の増大
手作業でコードを読み取る場合、製品をパレットに積み付ける前に、箱の表面に付されたコードを一つひとつスキャンしなければなりません。しかも、コード読み取りとパレット積みを交互に繰り返すため、非常に時間と労力がかかります。
手作業のコード読み取りによる人的ミスの発生と効率性の低下
作業員の疲労や集中力低下により、スキャン漏れなどの人的ミスが発生した場合、パレットの積み直し、再スキャンをはじめ、手直しや相違の解消のために多大な時間と労力がかかります。特に繁忙期や大量の製品を取り扱う場合、手作業のコード読み取りでは効率性が低下してしまいます。
マルチコードスキャンのメリット
今回のソリューションは、コードを一つひとつ読み取るのではなく、高度なビジョンシステムにより複数のコードを一括でスキャンします。
しかも、QRコード、PDF417コード、データマトリックス、Aztecコードをはじめ、多種多様なコードに対応しているため、リテール、物流、製造など幅広い業界において、製品の管理や出荷作業を簡易化・高速化することができます。
さらに、コードの種類・大きさに左右されないこともその大きな特長で、出荷ラベルに付された複数のコードの一括読み取りを含め、撮影条件の厳しいさまざまな用途に柔軟に対応可能です。
Baslerマルチコードスキャンソリューションによる自動倉庫管理の効率化
Baslerマルチコードスキャンソリューションは、オーバーヘッド読取方式とAFアルゴリズムを採用しており、以下の2ステップですべてのコードの読み取りが完了するため、コードを一つひとつ読み取る場合と比較して自動倉庫管理を大幅に効率化することができます。
複数の製品を高さごとにパレットに積み付け
製品に付されたコードを撮影した後、ソフトウェアが瞬時に読み取り
なお、AFアルゴリズムが内蔵されているため、パレットへの積み付け時に撮影距離が変化しても、読み取り精度に影響することはありません。
このソリューションを導入すれば、処理の高速化、ミスの低減、作業の効率化などさまざまなメリットが期待できます。
Basler独自の画像処理技術
今回のソリューションには、以下の最先端の画像処理技術が採用されており、オーバーヘッドカメラ搭載のAFビジョンシステムとして、これまでにない精度と性能を実現しています。
高速マルチコードスキャン:パレット全体を撮影した後、複数のコードを一括で読み取り
内蔵型AFアルゴリズム:パレットへの積み付け時に撮影距離が変化しても、自動的にピントを調整し、一貫した読み取り精度を実現
使用製品
ご紹介したソリューションの導入には、以下の製品が最適です。