Basler ace搭載ピッキングロボットTORU
- 顧客
- Magazino GmbH
- 所在地
- ドイツ・ミュンヘン
- 日付
- 2015年
Magazino社製ピッキングロボットTORUには、Basler aceが搭載されており、レーザー光を十字に照射する光切断法を使用することで、ラック内の対象ワークの認識・測定・把持をスマートかつ柔軟に行うことができます。


導入事例
eコマースや自動車製造における倉庫内物流では、個別の商品や部材のピッキングはもちろん、パレットの搬送が求められる場合もあります。しかし、このような物体把持を伴う作業は、ロボットにとって難易度が非常に高いため、人間が担当するしかありませんでした。Basler ace搭載ピッキングロボットTORUなら、従来の課題を解決し、対象ワークの認識・測定・把持を正確かつ安定して行うことができます。
ロボットの目となるBasler ace
TORUは、倉庫内を移動しながら、人間と協働してピッキングを行うロボットです。まず、商品管理システムが無線LANを介してピッキング指示を送信し、それを受け取ったTORUが対象ワークの保管場所まで自律的に移動します。そして、光切断法により対象ワークを認識したうえで、指定された場所まで自動的に搬送します。

光切断法による正確な測定
光切断法による測定では、対象ワークに向かって2本のレーザーを十字に照射した後、Basler ace(acA1920-40gm)で2D画像を撮影し、反射したレーザー光の変位量を測定します。この手法は、貨物や靴箱などの四角い物体の計測に適しているほか、背の部分に丸みがある書籍にも使用できます。
カメラとソフトウェアのpylonは、いずれも品質が非常に高く、サポートを依頼した際も、迅速かつ丁寧に対応していただきました。Basler社は、弊社にとってまさに信頼できるパートナーです。
メリット
2Dカメラと光切断法による測定は、3Dカメラによる測定と比べて測定点が少なく、CPU負荷を低く抑えられるため、ミニコンピューターなどでも画像解析アルゴリズムを実行可能
ピッキングの柔軟性が向上
倉庫内物流のコストを削減
人間と協働するロボットとして、既存の倉庫に直接導入し、長期にわたって運用可能
これまでにないアプローチと高性能センサーを採用し、さまざまなシーンや倉庫環境の変化に適応
使用製品
お問い合わせ
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Magazino社(Jungheinrichグループ)について
Magazino社(本社:ドイツ・ミュンヘン)は、自律型ロボットによる新たな物流モデルの創出を目的として、インダストリー4.0向けのスマートな物流ロボットの開発・製造を行っています。カメラをはじめとする高性能なセンサー技術を採用し、環境変化に柔軟に対応できることは、同社のロボットの大きな特長です。
