導入事例

シーム溶接検査向けAIビジョンソリューション

IUNA AI Systems社初のISO対応検査装置の開発に貢献

顧客
IUNA AI Systems GmbH
所在地
ドイツ・ウンターグルッペンバッハ
‍日付
2025年

IUNA AI Systems社がAIとマシンビジョンを組み合わせて開発したシーム溶接検査装置は、pylonを介して200台以上のBasler ace 2を同期することで、短いサイクルタイムで業界規格に準拠した広範な検査を可能にするなど、従来の検査手法(レーザー検査、超音波検査、X線検査、人的検査など)を上回る効率性とコストパフォーマンスを実現しています。

AIとマシンビジョンを組み合わせたシーム溶接検査
効果的で費用対効果の高い:マシンビジョンを搭載したAIベースの検査システム.

マシンビジョンにより低コストで優れた精度と柔軟性を実現

レーザー検査、超音波検査、X線検査、人的検査をはじめとする従来の検査手法は、その導入難度の高さが大きなネックになっていました。例えば、レーザーやX線は作業者を保護する仕組み、超音波はクリーンな検査環境の構築・保守が必要ですが、マシンビジョンであれば、検査工程を大幅に簡易化できるだけでなく、コストも少なくて済みます。

  • 低コスト

    従来の検査装置より構造がシンプル
  • 優れた柔軟性

    高度なAIアルゴリズムによる柔軟な検査が可能
  • 安心&安全

    X線やレーザーのような危険性がない
  • 簡単保守

    従来の検査装置より調整にかかる手間が少ない

IUNA AI Systems社初のISO対応シーム溶接検査装置

IUNA AI Systems社が開発したシーム溶接検査装置は、AIを活用した次世代の自動化ソリューションとして、自動車業界における検査工程の刷新に貢献しています。

 シーム溶接の幅・長さ・気孔・亀裂・不連続を検出するBaslerカメラ
製造ラインにおけるシーム溶接の外観検査(画像提供:Audi AG)

規格準拠の信頼性&ディープラーニングによる高精度な画像解析

ドイツの大手自動車メーカーにおいて、200台以上のBasler ace 2を製造ラインやロボットに設置。シーム溶接の幅・長さ・気孔・亀裂・不連続の検出だけでなく、穴・タブ・リベットの位置・過不足の確認も可能にしました。

また、シーム溶接関連のISO規格に準拠にしていることも大きな特長で、検査結果の保存(画像、メタデータ、統計データなど)、不良部品の自動排除、監視モニターにおけるレポート表示(KPI、品質動向、外観データなど)により、品質管理の自動化・高速化に貢献しています。

準拠規格一覧

✅✅ アーク溶接:ISO 581、ISO 10042
✅ レーザー溶接/ビーム溶接:ISO 13919-1, ISO 13919-2
✅ ろう付け/はんだ付け:ISO 18279
✅ 欠陥分類:ISO 6520-1
✅ 試験方法:ISO 17637

Basler社の協力の下、これまでにない速度・柔軟性・コストパフォーマンスを兼ね備えた、次世代の自動品質管理の実現に取り組んでいます。
Jan Nabatian氏
Jan Nabatian氏
IUNA AI Systems社マネージングディレクター
ディープラーニングベースのAIアルゴリズムとルールベースの従来型アルゴリズムを搭載し、mm単位の精度による欠陥の自動検出・分類・測定が可能なIUNA AI Systems社製シーム溶接検査装置
AIとマシンビジョンによるシーム溶接の良否判定

AIとマシンビジョンによる高精度な良否判定

ディープラーニングベースのAIアルゴリズムとルールベースの従来型アルゴリズムを搭載し、mm単位の精度による欠陥の自動検出・分類・測定を実現
主な欠陥の種類には、亀裂、気孔、溶落ち、スパッタ、非対称、形状不良などがあり、
正確な良否判定が可能です。

このほか、シームの位置・大きさが許容範囲内にあるかを確認する許容差分析機能と、許容範囲外の領域を明確に区分するセグメンテーション機能も内蔵しており、以下のようなメリットが期待できます。

  • 人的検査より精度と信頼性が高い

  • レーザー三角測量より疑似エラーが少ない

  • リアルタイムな解析と製造工程への迅速なフィードバックが可能

AI解析に欠かせない画像データベースの構築

IUNA AI Systems社製シーム溶接検査装置は、200台以上のBasler ace 2を正確に同期し、細部まで鮮明な撮像を行うことで、高精度なAI解析に欠かせない画像データベースを構築するとともに、品質管理の信頼性を向上させています。

優れた画質を備え、細部まで鮮明な撮像が可能なBasler ace 2
高画素で細部まで鮮明な撮像が可能なBasler ace 2(画像提供:Audi AG)

Basler ace 2:製造工程の微細な構造物を可視化

今回の事例で使用したBasler ace 2の製品仕様は、以下の通りです。

  • カメラ本体( a2A3840-13gcBAS ):画素数3840×2748のIMX334を搭載し、シーム溶接とその他部品を細部まで鮮明に撮像可能であるなど、優れた画質・信頼性・コストパフォーマンスを完備しています。

  • Cマウントレンズ(C23-5M): 撮影距離に応じて幅広い焦点距離(8、12、16、20、25、35、50mm)をお選びいただけます。

このほか、インターフェースについては、高速かつ安定したデータ転送が可能なGigEインターフェースを採用し、コンパクトな設計にすることで、限られたスペースにも設置できるようにしました。

Basler ace 2の詳細はこちら
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pylon SDKによるマルチカメラシステムの構築とAIソフトウェアとの接続

Baslerでは、200台以上のBasler ace 2 GigE対応モデルを一括制御できるpylon SDKをご提供しています。pylon SDKは、優れた性能・安定性PTP(Precision Time Protocol)による正確かつリアルタイムな同期を特長としており、要件の厳しい撮影用途においてもスムーズな画像処理を実現できます。

また、IUNA AI Systems社製AIソフトウェアとの接続にも対応しており、ディープラーニングを活用した最先端のAI画像解析が可能です。さらに、製造環境・製造品種に変更があった場合でも、付属の
オープンAPIを介してカメラパラメーターを簡単に調整できるなど、柔軟性にも優れています。

pylonは、弊社の開発スタッフから使いやすいと好評です。技術サポートも充実しており、不明点があれば、いつでも迅速に対応してくださいます。
 Tong Chen氏
Tong Chen氏
IUNA AI Systems社技術ディレクター

使用製品

‍‍ご紹介したソリューションの導入には、以下‍の製品が最適です。

IUNA AI Vision Systems社ロゴ

IUNA AI Systems社について

2020年にドイツ・ハイルブロン近郊のウンターグルッペンバッハで創業したIUNA AI Systems社は、産業現場の自動品質管理向けにディープラーニングベースのカメラシステムと画像処理ソフトウェアを開発している企業です。ソフトウェア開発、機械学習、自動車製造に関するノウハウを活かし、最先端のAIビジョンシステムを提供することで、品質管理に関する課題の解決に貢献しています。

‍お問い合わせ

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