導入事例

塗料・コーティング剤の品質管理におけるBasler racer GigE対応モデルの導入

顧客
Boulder Imaging社
所在地
アメリカ・コロラド州ルイスビル
‍日付
2013年

塗装時にムラのない仕上がりを実現するため、塗料・コーティング剤の製造工程において徹底した品質管理は欠かせません。Boulder Imaging社では、その中でも重要な粒度検査にBasler racer GigE対応モデルを導入することで、検査の信頼性・再現性・客観性を確保することに成功しました。

塗料・コーティング剤の品質管理の向上に貢献するBasler racer GigE対応モデル

塗料・コーティング剤の品質管理に重要な粒度検査

ペンキやラッカーなどの原料となる粉体塗料は、塗料・コーディング剤の品質に大きく影響します。塗装時にムラのない仕上がりを実現するには、粉砕工程において粉体の粒子サイズと粒子分布を均一化する必要があります。

過粉砕や粗粉砕が発生すると、再加工のために余計な時間とコストがかかるため、粉砕工程においては、信頼性・再現性の確保と正確な記録が欠かせません。

粉体塗料の粒度検査では、グラインドゲージを使用して粒子サイズと粒子分布(液体における分散性)を評価します。しかし、この検査は人間によって行われることが多く、主観的、検証が不十分、異常を見逃しやすい、検査後にサンプルが破棄されるなどの問題を抱えています。

以上の状況から、塗料・コーティング剤の品質管理の向上とトレーサビリティの確保を目的として、より客観的な評価と検査の自動化が求められていました。

粒度検査の自動化による一貫した品質の確保

Boulder Imaging社では、人間による主観的な粒度検査に取って代わるソリューションとして、粉体塗料の粒子サイズと粒子分布を自動的に均一化する粒度検査装置SCGを開発し、検査の信頼性・再現性・客観性を確保することに成功しました。

Boulder Imaging社製粒度検査装置SCG(ラインスキャンカメラのBasler racer搭載)
Boulder Imaging社製粒度検査装置SCG(Basler racer搭載)

全自動検査を可能にするSCG

SCGは、高い再現性によるサンプル抽出からリアルタイムな画像取得、アルゴリズムによる粒子サイズの静的測定に至るまで、粒度検査の全工程を自動化することができます。しかも、デジタルカメラで撮影を行うため、サンプルが破棄された後でも画像データの分析・比較・記録が可能です。


Basler racer

幅広い用途に最適なBasler racer


Boulder Imaging社製SCGには、Basler racerが搭載されています。

幅広い用途に対応しているこのラインスキャンカメラは、塗料・コーティング剤の粒度検査だけでなく、化粧品、接着剤、着色料、樹脂、食品の検査に使用することもできます

幅広い画素数とインターフェース(GigE、Camera Link)に対応し、優れた画質を実現するなど、Basler racerはSCGに最適なカメラです。さらに、コンパクトなボディと産業用途に配慮した設計も、Boulder Imagingの製品にとって理想的でした。
Ryan Luttrell氏
Boulder Imaging社プロダクトマネージャー

使用製品


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Boulder Imaging社

Boulder Imaging社は、産業用途向けの高精度画像処理ソリューションを提供する企業として、速度と信頼性に配慮しながら、個別の用途の合った高性能な自動検査・分析装置を開発しています。

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