Basler dartの組立工程におけるAIの活用
AIによりシームレスな品質管理を実現
Basler dartは、コンパクト、高精度かつ豊富なラインナップを誇る一方、組立工程が非常に複雑なカメラ製品でもあります。以下では、AIを活用し、dartの組立検査を高速化・自動化することで、品質と歩留まりを最大限に向上させる方法について解説します。
AIによる一貫した組立検査
Basler dartは、ベアボード、Sマウント、CSマウントが選択できるボードレベル設計のカメラモジュールです。そのうち、マウント付きモデルについては、筐体と基板を接続する必要がありますが、ネジ止めの位置がわずかでもずれると、動作不良や故障につながります。

モデルごとに異なるカメラの組立工程
Basler dartの組立工程は、お客様がご発注したモデルによって異なります。マウント付きモデルの場合、筐体と基板を正しくネジ止めするため、以下の事項に注意しながら、位置決めを行わなければなりません。
筐体の突起部(2か所)と基板の凹部(2か所)を正確に合わせること
筐体の四隅のうち、1か所を斜角にすること

小さなカメラの大きな課題:dartの組立工程
29mm角のコンパクトなボディが特長のBasler dartは、筐体の突起部が1mm以下しかないうえ、斜角部の加工も微細で、肉眼による位置決めが非常に困難です。そのため、不良率が1%以下に抑えられているとはいえ、組立不良を完全に排除することはできません。
dartによるdartの検査

AI画像処理向けカメラの選定
dart CSマウントモデル(daA720-520um)には、以下のような特長があり、AI画像処理による自動外観検査に最適です。
低画素(0.3MP)モデルを選択することで、AI画像処理の速度と効率性を向上
ROI機能を使用し、撮像範囲を500px×500px(≒45mm×45mm)に限定することで、特徴抽出に十分な11px/mmの分解能を実現
高性能なCPU/GPUが必要ないため、エンベデッド機器やエッジ機器上で品質管理システムを運用可能
不良率ほぼゼロに向けたAIの活用
Baslerでは、品質管理の向上を目的として、dartの組み立てラインにAIビジョンシステムを導入する予定です。主な仕組みは、以下の通りです。
組み立てラインの上部(撮影距離650mm)にdart CSマウントモデル( daA720-520um )を設置
pylon AIの異常検知を使用して組立不良を自動的に検出
検出結果をモニターにリアルタイムに表示
乖離率70%以上とAIが判断した場合、人間による組立作業の再確認を促す警告を表示
AI品質管理ソリューション
Baslerでは、カメラ、レンズ、アダプター、各種ツールをはじめ、AI品質管理に必要なものをワンストップでご提供しています。