産業用カメラ
幅広い用途に最適
産業用カメラについて
製造工程の監視、測定作業、品質管理をはじめ、幅広い画像処理に使用されている産業用カメラは、高温などの厳しい環境下で運用されることが多いため、一般的な民生用カメラより高い耐久性を有しています。
また、産業用カメラは画質の面でも優れており、高解像度撮影による微細な構造物の可視化や正確な測定が可能です。なお、民生用カメラに見られるファインダーやシャッターボタン、自動フラッシュはなく、それぞれのインターフェースに対応したI/O(入出力)ケーブルを使用してコンピューターと接続したうえで、コンピューターにインストールされたソフトウェアを介してトリガーや撮影の制御を行います。
産業用カメラの仕組み
産業用カメラの基本的な仕組みは、一般的なデジタルカメラとあまり変わりませんが、過酷な環境に耐えながら、高度な撮影要件を満たすため、さまざまな追加機能が搭載されています。
詳しい構造や用途については、以下のビデオをご覧ください。
アクセサリー&ソフトウェア
Baslerでは、シンプルかつ高性能なビジョンシステムの構築をサポートするため、産業用カメラに加え、対応するアクセサリーやソフトウェアも豊富に取り揃えています。
なかでも、総合ソフトウェアパッケージのpylon Software Suiteには、画像処理機能を簡単に作成できる便利なツールが搭載されており、Baslerの産業用カメラをより効率的に運用できます。
産業用カメラの用途
ラインスキャンカメラによる印刷検査、シート材の検査からエリアスキャンカメラによるファクトリーオートメーション向けの部品の識別・分類・検査、さらには高度道路交通システム(ITS)、リテール、顕微鏡観察に至るまで、幅広い用途に産業用カメラが使用されています。
業界規格策定への貢献
Baslerでは、カメラ製品のスムーズな動作を保証するため、GigE Vision、USB3 Vision、EMVA1288をはじめとする業界規格を取り入れるだけでなく、その策定作業にも参加しています。
特に産業用カメラ向けの汎用プログラミングインターフェース規格であるGenICam(Generic Interface for Cameras)の策定では、要件定義において重要な役割を果たしました。
このほか、製品の出荷前に正確なキャリブレーションと徹底した機械試験・電気試験・光学試験を実施するとともに、製造工程のムダを省くことで、労力・コスト・不具合を削減するなど、Baslerの産業用カメラは優れた品質と抜群のコストパフォーマンスを誇ることでも知られています。