Helmee AOIとBasler ace Lを活用した高光沢自動車部品の自動光学検査
高光沢自動車部品の自動光学検査の概要
高光沢部品向けの自動光学検査装置を提供しているHelmee Imaging社。同社の顧客で、自動車樹脂めっき部品を製造しているSarrel社では、Helmee AOIをクロムメッキ部品の外観検査に使用することで、これまで人間が行っていた良否判定を自動化することに成功しました。
高光沢自動車部品検査の課題
外観検査では、欠陥を見つけるために明るい照明が必要になりますが、反射性の高い部品の場合、目に大きな負担がかかります。しかも、検査作業にはスピードも求められるため、Sarrel社では、すべての工程を自動化できる装置を探していました。設定を自由に調整可能なHelmee AOIなら、対象物の形状や反射性の有無にかかわらず、迅速かつ正確に検査を行うことができます。
ソリューション:高光沢自動車部品の欠陥検知
Helmee AOIは、Basler ace 3台、産業用コンピューター1台、産業用ロボット2台、トレイコンベヤー、安全カバーで構成されており、トレイからの部品のピックアップ、全面的な外観検査、検査結果に基づいた仕分けを全自動で行います。
従来のHelmee AOIにはBasler ace Classicが搭載されていましたが、今回新たにBasler ace Lに切り替わりました。ace Lはイメージサークルが1インチと大きいため、Helmee Imaging社独自の特殊なカメラレンズを取り付けられます。なお、カメラの制御にはpylon Camera Software Suiteが使用されています。
このほか、Helmee AOIには特許取得済みのCSD®(Covered Stereo Deflectometry)と呼ばれる技術も採用されており、光沢性の高いクロムメッキ部品の欠陥を自動的に検出できます。
高光沢自動車部品検査向けビジョンシステムのメリット
1インチの大きなイメージサークルにより柔軟性・信頼性を確保
部品検査の自動化を実現
生産工程へのスムーズな導入が可能
使用製品
ご紹介したソリューションの導入には、以下の製品が最適です。