アプリケーションノート
遅延によるパケット転送タイミングの制御
書類番号: AW000649
この文書では、Gigabit Ethernet(GigE)接続の帯域幅を効率的に使用するためのカメラの設定方法についてご紹介しています。その際に、1台のカメラを使用する場合と複数のカメラを同時に使用する場合を想定しました。
- GigE接続によるデータ転送に使用されているデータパケットの構造:データパケットの転送効率を左右するものには、パケット長(「パケットサイズ」)やパケットとパケットとの間の時間の間隔(「パケット間遅延」があります。そして、最短のパケット間遅延(ネイティブ遅延)を表すものに、センサー読み出し時間があります。
- あるパケットとそのペイロードデータの例:この例では、センサーがペイロードデータの読み出し、パケットの組み立て、パケットの転送を行うために必要な時間を計算する方法についてご紹介しています。
- 同時に複数のカメラを使用する場合、これらのカメラがコンピューターに対して同時にパケットを転送しようとすることにより、GigE接続が「詰まってしまう」現象が発生してしまいます。しかし、これを防止できれば、カメラをより効率的に運用できるようになります。そのためには、各カメラが異なるタイミングでパケット転送を開始するようにする(フレーム開始遅延を使用)とともに、1度に1つのパケットのみが転送されるようにパケット間遅延を設定すると良いでしょう。